MA53 理論を知る!

投稿者: | 2020年2月5日

どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中。今回は第5章「女性のための10の話」の最終話です。

 

MA53 第5章 女性のための10の話
 (第10話)理論を知る!

 

 

ここまで、入門レベルから、かなり踊れる経験者までの女性に役立つ話をしてきました。

 

「えっ、同じ話が、どうして入門者にも経験者にも役立つの?」

今、鋭くそう考えた人はいませんか? 

その答えですが、実は同じ話でもレベルが違うと読み方が違うので、大丈夫なのです。

 

あるとき、レッスンを終えたサークル員が言いました。

「言われたことを考えながら踊ると上手くいくけど、それを忘れて、感覚に頼ると失敗するの」

――――上手く踊れたときの感覚通りに踊れないのは、その感覚がすでに変化していることを語っています。

 

 

また、上手な人の形や動きを真似しようとして、その通りにできないことがあります。

それは、あなたの体が、

難しい・・・・・・と判断すると、似たようなことでごまかし

ご主人様、これでございますね」と報告します。

 

 

「似ている」けれど「違う」形はこうして生まれます。

このように、感覚とは極めてあてにならないものです。

 

 

そこへ行くと、理論は違います。

「なぜフットワークはそうするのか」

「なぜ目線を固めてはいけないのか」

「動きが止まる原因は何か」

などと、理論や原理を学ぶと、それを思い出す限り、どこにいようと、自分で確認作業ができます。

 

理論の最大の利点はそこにあります。

そうした理論が詰まっているのがダンスのテキストです。テキストを持っている人は、そこに問いかける習慣をつけてください。

時を経てテキストを開くと、以前「分かった、分かった」と思っていたところに、より深い情報が埋もれているのを発見することでしょう。

 

そうです、レベルが違うと読み方が違うのです。テキストを持っていない人は、この本を読み返してください(笑)。

 

感覚に裏切られることがあっても、
理論はあなたの永遠の友達でいてくれます。

(「第5章 女性のための10の話(第10話)理論を知る!」おわり)

 

ハッピー・ダンシング!