どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中。ここでは第5章「女性のための10の話」を紹介します。最後に追加情報を入れました。
MA50 第5章 女性のための10の話
(第7話)甘い生活じゃなく、借りを作らない生活
あなたの周りはどうか分かりませんが、初心者からかなりの経験者と思われる女性でも、自分のバランスを男性に委ねている人を多く見かけます。
入門者や初心者、さらには、多少の経験者レベルでも、男性に頼り切る「甘い生活」は忘れ、「相手に借りを作らない踊り」を目指すことを強くお薦めします。
「どういうこと?」
それは、相手を押さない、引っ張らない、しがみつかない、ぶらさがらないことです。
自分の足の上に立ち、自分のバランスで踊ることです。
例えば、男性が顔から突っ込んできたり、あなたを引っ張るように後退されたら、嫌ではありませんか?
嫌な上に踊りにくいですね。それと同じことを女性のあなたもしないようにしましょうと言うことです。
多少踊れるようになり大きなラインを作りたくなっても、一歩一歩乗ったところで、「相手に借りを作っていないか」と確かめながら踊ってみてください。
そう言う意識を持ち始めると、とたんに
「踊りやすくなったね!」
「バランスがよくなったね!」
と驚かれること間違いありません。
そして、もし褒めてくれた人が、
「何をして上手になったの?」
と尋ねたら、ためらわずに「この本」の話をしてください(笑)。
ルディ・トラウツ(Rudolf Trauz)氏があるレクチャーで、こう話していました。
「すごくカーブしたラインを出す女性もいます。カーブの度合いがどのくらいであるべきか語る気はありません。その形で、一人でバランスを崩さず踊れるのならOKだと思います」
――――少しシャドーしてみませんか?
自立して、「踊りやすくなったね、上手になったね!」と言われる
踊りを手に入れましょう!
(「第5章 女性のための10の話(第7話)甘い生活じゃなく、借りを作らない生活」おわり)
ハッピー・ダンシング!
- 2016年JDCコングレスでレクチャーするトラウツ氏(Photo by Hiroyuki Sawada)
- #014 ラテン・チャンピオン雑学4 ルディ・トラウツ(Rudi Trautz)もどうぞ。