拙書「サークルで上達するボールルーム・ダンス(ラテン編)」では、クローズド・ヒップ・ツイストとアドバンスト・ヒップ・ツイストという異なる二つのフィガーを一度に紹介しています。比較が容易にできるというメリットがあるからです。
SL44 Rumba 14 クローズド/アドバンスト・ヒップ・ツイスト
(Closed / Advanced Hip Twist)
女性の回転が目立つフィガーですが、スポット・ターンのところでも話しましたが、「前進してから回転」の気持ちを忘れないようにしましょう。回転に気を取られ前進を忘れると、氷の上でスリップする車のようにお尻が左に右に振れた踊りになってしまいます。
■「サークルで上達するボールルーム・ダンス(ラテン編)」
クローズド/アドバンスト・ヒップ・ツイストの頁を開いてみましょう。
クローズド・ヒップ・ツイスト/アドヴァンスト・ヒップ・ツイストの
【前にくる主なフィガー】
・ナチュラル・トップ ・アレマーナ ・ロープ・スピニング など。
【後に続く主なフィガー】
・ファン・ポジションからアレマーナやスライディング・ドアーズ など。
【クローズド・ヒップ・ツイストのここに気をつけましょう】
☘1歩目左足は横にステップしますが、上体が右に傾いてしまう人が初心者に多く見られます。左足に乗り、左ヒップを使いますが、右に傾く事とは違います。この時、右腕を柔らかく使い、女性の後退を邪魔しないようにしましょう。
☘後半は女性をファン・ポジションにリードする動きです。女性との形がきちんとファン・ポジション(L字型)になるように調整しましょう。
💛1歩目で右に1/2回転です。左足を軸にし、反対方向まで向きます。左肘を縮めると窮屈になりますから、広げてゆったりとしてください。
💛2歩目:2歩目での左回転が頭にあると、どうしても、「回転しましょ、そうしましょ」と急いで回転に入ってしまう人が多いのですが、2歩目の始めは体重の移動だけで、前進の気持ちを大切にしましょう。左へ1/2回転するのは2歩目から3歩目にかけてです。
💛3歩目の右足前進では、ネックも一緒に前を向きましょう。右足つま先と同じ方向を見ましょう。右に向けたままの人を多く見かけますが、それだと、体の回転を止めてしまいます。まず、トウで膝を立てて床をプレスしてから、フラットになり体重を乗せヒップ・ツイストします。この時右へ回転します。
💛4歩目から先はオープン・ヒップ・ツイストと同じ踊り方になります。この足をヒールから出ていないかチェックし、出ているようなら、今のうちに直してしまいましょう。
■参考動画1
アンドレ・スクフカ&カタリーナ・ヴェントゥリーニ(Andrej Skufca & Katarina Venturini)のベーシック・ルンバです。ナチュラル・トップはスタートから直ぐに出てきます。下に書き出したアマルガメーションの4番目に出てきます。
(出典:”BASIC with STYLE” Studio Himawari 2004)
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- Backward Basic Movement (1 bar)
- Open Basic (1)
- Natural Top (3)
- Closed Hip Twist into Fan (2)
- Three Alemana (4)
- Continuous Hip Twist (2)
- Continuous Circular Hip Twist into Fan (4)
- Hockey Stick (2)
- Open Basic into Progressive Walk Backward (2)
- Cuban Rocks (1)
- Fan (1)
- Alemana (2)
- Rope Spinning (2)
- New York (2)
- Hand to Hand (1)
- Spiral into Fallaway (2)
- Cuban Rocks (1)
- Spot Turn (1)
- Basic Movement (2)
- Cuban Rocks with Tap (1)
- Opening Out Right to Left (3)
- Slow Spiral (1)
- Fan (1)
- Hockey Stick (2)
- Three Threes (4)
■参考動画2 Advanced Hip Twist
テキスト的には男性1歩目は前進ですが、この映像では斜め前に出ています。いろんな形があると考えましょう。
(出典:New ABC’s of Latin Rumba /スタジオひまわり制作))
ハッピー・ダンシング!