MA07 股関節はどーこだ?

投稿者: | 2020年1月4日

どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中です。今回は股関節の話。

MA07 第1章 体に関する11の話
(第7話)股関節はどーこだ?

 

あるとき、足を開き気味にステップしている男性が気にかかりました。

スタンダードで前進・後退するとき、足の出す位置は、綱渡りのように一本線上ではありませんが(そういう場合もありますが)、かといって、鉄道のレールのように離れた2本の線上を進む訳でもありません。

なぜ? だって、レールの幅が広ければ、体重移動が左右にぶれてしまうでしょ? 

でも、彼の、特に後退のステップが開き気味なので、質問してみました。

脚部は、体のどこから付いていると思う?」と。

 

すると彼は「股関節」と言って腰のあたりを指さしました(下図)。

実は、そこは、骨盤のてっぺんです。

脚部が骨盤と繋がっている部分は股関節ですが、実際の股関節の位置は、骨盤の外側ではなく、中の方にあります。

 

骨格を横から見てみましょう(下図。右側が背中側で、尾てい骨が見えます)。2つのイラストから、案外、体の中央部、しかも奥の方なのが見えます。

彼は、股関節の位置の説明に驚いていましたが、踊り方がガラッと変わり、とても理想的なステップの仕方になりました! 後退は自然になり、付随してフットワークも正しくなっていきました!

実は私も、ずいぶん最近まで股関節の位置を、漠然とながらも彼と同じように思っていました(汗)。オー・マイ・ゴッドです!

知ることで踊りは変わります。
股関節の場所を意識してみましょう!

(「第1章 体に関する11の話(第7話)股関節はどーこだ?」おわり)

 

ハッピー・ダンシング!